JX金属のバイナリー発電所、IHI子会社が発電装置納入

 IHIは、100%子会社であるIHIプラント建設(IPC)が、JX金属が静岡県下田市に建設した下田温泉バイナリー発電所向けに、IPCとして商用第一号機となる100キロワット級バイナリー発電装置の引き渡しを完了したと発表した。

 同発電所では、源泉から湧出する110度の温泉水を熱源に使用し、発電装置で使用する冷却水に井戸水を用いる「地球環境にやさしい再生可能エネルギー」で発電を行う。現在は未利用エネルギーの有効活用に向けて実証試験を進めている段階。発電した電気はJX金属が再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)で全量を売電する。

 IPCが納入したバイナリー発電装置「ヒートイノベーター」は、温泉水や地熱の有効利用だけでなく、各種エンジン排熱・排ガス、工業炉・焼却炉などの産業排熱、バイオマス燃料などの再生可能エネルギー熱源などさまざまな熱源に対応できるのが特長。

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