深海の神秘に触れて 珍種エビ全国初展示 京急油壺マリンパーク

 4月27日に開館50周年を迎える京急油壺マリンパーク(三浦市三崎町小網代)で記念特別展「相模の海から」が開かれている。目玉は、背中にこぶがある深海のエビ「コブモロトゲエビ」2匹。浦賀水道から駿河湾にかけて、限られた海域でしか確認されていない珍種で、国内の水族館での展示は初めて。

 コブモロトゲエビは、2014年4月に長井漁港(横須賀市)で水揚げされた。温度管理や照明の明るさに気を配り、同パークで4年間順調に飼育できたため、一般公開することとなった。

 特別展は相模湾に焦点を当て、磯や深海などに生息する約40種の生体と約15種の標本のほか、研究資料なども紹介している。担当者は「深海の生物はまだ解明されていない点も多い。身近な海にいる生物の神秘に触れてほしい」と来場を呼び掛けている。

 午前9時から午後5時まで。入館料などの問い合わせは、同パーク電話046(880)0152。

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