逗子の恵みリップに 海藻アカモクと蜂蜜配合 自然食品販売の「TAC21」

 逗子市の小坪漁港周辺で採れる海藻アカモクと市内産の蜂蜜などを配合したリップクリームが完成した。自然食品販売の「TAC21」(逗子市小坪)が、逗子の自然の恵みを生かし、口に入っても安心な商品づくりにこだわった。

 新ブランド「披露山ビューティ」は同社の初めての自社化粧品。第1弾として「潤いリップクリーム」と「潤いカラーリップ」を今月発売した。

 田耕邦子社長(78)は「口に入っても安心な素材を使っている」と自信を見せる。フコキサンチンの美肌効果が期待できるアカモクは自社で干して乾燥させ、エキスを配合。同社がある市内の披露山で飼育する2万匹のニホンミツバチから、蜂蜜と蜜ろうを採って配合した。カラーリップには、ほんのり色づくベニバナの色素を使っている。

 自然食品の卸販売のみならず化粧品の企画にも長く携わってきた田耕社長。いくら体に優しい自然食品を食べても、「唇に塗るリップクリームが添加物だらけじゃ意味がない」と考え、構想を練っていた。これまでの経験や人脈を生かし、商品を完成させた。「こだわりの天然成分でしっとりした潤いが続く」とアピールする。

 リップクリームは1800円(税抜き)、カラーリップは2100円(同)。スズキヤ逗子駅前店2階の舶来屋などで販売している。問い合わせは、TAC21電話046(872)4811。

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