Dバックスに痛手 新戦力・スーザJr.が5月まで欠場へ

2年連続のポストシーズン進出を目指すダイヤモンドバックスをアクシデントが襲った。レッドソックスへ移籍したJ.D.マルティネスに代わる大砲として期待される新戦力のスティーブン・スーザJr.がダイビングキャッチを試みた際に右肩を負傷。5月中旬まで欠場することが濃厚となった。

日本時間2月21日にヤンキース、レイズとの三角トレードでダイヤモンドバックスに加入したスーザJr.は昨季、自己最多の30本塁打を放ち、78打点、16盗塁、OPS.810など各部門でキャリアハイの成績をマークした。新天地ダイヤモンドバックスではマルティネスに代わる強打の外野手として活躍を期待されていたが、レギュラーシーズン開幕を翌週に控えたこの時期に無念の戦線離脱。全力プレイの結果とはいえ、激戦区のナ・リーグ西部地区を戦うチームにとって大きな痛手となることは間違いない。

トーリ・ロブロ監督は関節唇や回旋腱板を損傷するような最悪のケースも想定していたようだが、「報告を聞いて、とても安心したよ」と安堵した様子。幸いにも骨や筋肉に目立った損傷はなく、右胸筋痛と診断されたスーザJr.は少なくとも数週間は実戦から離れ、5月中旬ごろの戦列復帰を目指してリハビリに取り組むことになる。

「我々はこうしたケースに備えてチームを編成しているんだ」とロブロが自信を見せるように、ダイヤモンドバックスにはスーザJr.の穴を埋め得る人材が多くいる。2016年に31本塁打を放ったヤズマニー・トマスは代役候補の一人であり、俊足好守を武器とする新戦力のジャロッド・ダイソンもいる。もちろん、内外野の複数ポジションを守れるユーティリティ・プレイヤーのクリス・オーウィングスも代役候補となるだろう。

2年連続のポストシーズン進出を果たすためには、スーザJr.がいない期間もドジャースやロッキーズ、ジャイアンツといった強豪チームと互角以上に戦っていかなければならない。トマスら代役候補の活躍次第では、それは決して不可能ではないはずだ。

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