レストランたま 3月末で休業へ 運営事業者を検討中 川崎市多摩区

11階で営業する食堂

 登戸の多摩区役所11階にある「レストランたま」が、3月30日の営業をもって休業することになった。

 川崎市職員向けの食堂として、福利厚生団体「職員厚生会」が部屋を市から借り、業者に委託して運営。一般客も利用できるほか、夕方以降は市の関連団体等を対象に宴会予約も受け付けていた。

 2016年4月からはホテルケイエスピー(高津区)が委託を受けていたが、厚生会によると、昨年11月に同社から撤退の意向を確認。営業赤字を主な理由に、1月に正式決定した。設備管理者の多摩区役所からは、汚れていた床清掃の申し出があったほか、値上げも検討したが継続には至らなかった。

 営業再開を模索する厚生会は「何社か業者をあたったが決まっていない。補助金のない自主運営形式だと厳しいのが実情。人手不足も要因の一つ」と分析。区役所総務課は「職員よりも市民の利用者が多い。再開に向けて、できることは協力する」としている。

 休業後は6月末までをめどに業者を募集し、決まらなければ閉鎖する見通し。多摩区のほかに市内区庁舎のレストランは宮前、高津、麻生の3区で営業中。昨年閉鎖した中原に加え、川崎、幸には設置されていない。

© 株式会社タウンニュース社