高級そのぎ茶をボトルに 「うま味と甘み十分」 東彼杵町が試作品

 長崎県の東彼東彼杵町は、昨年日本一に輝いた特産の「そのぎ茶」のブランド力向上を目指し、新商品としてボトル入りの高級茶の開発に取り組んでいる。23日、町役場で試作品を発表した。
 昨年9月の全国茶品評会の蒸し製玉緑茶部門で、初の日本一となる産地賞を獲得。個人でも町内の生産者が上位を独占した。
 試作品は、手摘みして品評会に出品し上位に入った5農家の茶葉をブレンド。3日間かけ、じっくり抽出した。各地の茶葉を使用したボトル入りの高級茶を販売する「ロイヤルブルーティージャパン」が製造。生産者も「うま味と甘みが十分感じられ、フレッシュな香りも残っている」と納得の味に仕上がった。
 原料は品評会用の手摘みの茶葉に限定。今年も品評会に向け、複数の農家が手摘みを予定する。原料を確保できれば、年末にも数量限定で販売する見通し。価格は1本1万円程度を想定している。首都圏を中心に、高級料理店やホテルなどに売り込み、高級茶としてのイメージを広めていく考えだ。

日本一の茶葉を使用した試作品

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