足湯のあるカフェ 湯河原美術館にオープン

 温泉場の一角にある湯河原町立湯河原美術館(同町宮上)に24日、ミュージアムカフェ「and garden(アンド ガーデン)」がオープンする。地元事業者が共同開発した料理を提供するほか足湯も設けており、一服しながら町の魅力を堪能することができる。

 町などによると、文化芸術を身近にし来館者の増加につなげようと昨年10月に着工、先月完成した。総事業費は約7770万円で、国の交付金で半額を賄った。

 同館は老舗旅館「天野屋」を改装して開館しており、カフェができた場所は元の旅館のロビーに当たる。源泉掛け流しの足湯が設置されるテラスからは、旅館時代から残る庭園などを見渡すことができる。庭園には遊歩道も新たに設けられた。

 約170平方メートルのカフェは計50席を構え、同町宮上の豆腐屋「湯河原十二庵」が営業を担う。豆乳入りバウムクーヘン、がんも入りサンドイッチなど地元洋菓子店やパン店などと共同開発した料理を提供する。

 金、土曜日は夜も営業し、ジビエなど地場産品を使った料理を振る舞う。湯河原十二庵の浅沼宇雄代表は「カフェの存在が観光客にも地元住民にも温泉場を歩くきっかけになればうれしい」と話している。

 営業は午前10時〜午後4時半で金、土曜日は同9時まで。同館休館日は休業。問い合わせは、同館電話0465(63)7788。

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