南京錠かけて愛誓う 湘南平にモニュメント「ainowa(あいのわ)」完成 平塚市

完成日には平塚産のバラやガーベラが飾り付けられた

 市内の観光スポット、湘南平の魅力アップのため、南京錠をかけられるモニュメント「ainowa(あいのわ)」が3月14日に完成した。モニュメントは平塚市が取り組んでいるシティプロモーションの一環で設置が進められ、設計は東海大学教養学部芸術学科非常勤講師の尼子靖さんが手がけた。

 高麗山にある湘南平は、「神奈川県の景勝50選」や「平塚八景」などにも指定され、相模湾や富士山、大山など平塚ならではの眺望が楽しめるデートスポットとして親しまれてきた。恋人たちが永遠の愛を誓ってかける「愛の南京錠」発祥の地という説もあるが、公園内の金網にかけられた南京錠は施設管理の支障となり、迷惑行為として問題になっていた。

 今回、モニュメントの両側には南京錠350個をつけられる6本のバーが取り付けられている。いっぱいになった場合、市は縁結び神社への奉納や、一度溶かして大きな鍵のオブジェにするなどの活用を考えているという。

 モニュメントのデザインは市のシティプロモーションのスローガンでもある「手をつなぎたくなる街 湘南ひらつか」にちなみ、「人と人との輪」や「絆」を意識したリング形になっている。高さ約2m、幅約2・3m、奥行き約2mでベンチ部分に腰をかけて写真撮影ができるフォトスポットとして、カメラやスマートフォンを置くスタンドも設置する。制作費は540万円。

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