新上五島町、十八銀、長崎外語大 外国人客対応へ協定 世界遺産登録後の増加にらみ

 「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界遺産登録をにらみ、新上五島町、十八銀行、長崎外国語大の3者は23日、長崎市横尾3丁目の同大で包括連携協定を締結した。外国人観光客の増加が予想される新上五島町を商業と国際交流の面からサポートする。
 同大によると、産官学の3者による包括連携協定を県内私大が結ぶのは初めて。江上悦生町長、福富卓同行取締役代表執行役専務、石川昭仁同大学長が協定書にサインを交わした。
 3者は協定締結によって、同町の観光案内版の多言語化、同町でのクレジットカード利用環境整備支援、同町での同大学生のインターンシップ受け入れなどさまざまな取り組みを検討している。
 江上町長は「外国人観光客を受け入れる際の問題点を洗い出し、施策に反映したい」、石川学長は「学生を現地に派遣し、体験を通した教育を進めたい」と期待を語った。福富専務は「地元地銀としてパイプ役を果たし幅広い分野で協力したい」と述べた。

産官学包括連携協定を締結した(右から)福富隆十八銀行取締役代表執行役専務、江上悦生新上五島町長、石川昭仁長崎外国語大学長=長崎市、同大

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