創業10周年「トレッサ横浜」地域と歩んだ軌跡  横浜市港北区

環2沿いに広がるトレッサ横浜

 (株)トヨタオートモールクリエイトが運営する地域密着型商業施設「トレッサ横浜」が3月25日で10周年を迎える。「地域とともに」というコンセプトを掲げ、近隣の町内会などと手を取り合って成長し続けている。

 現在の地がトヨタの物流拠点跡地だった頃、「商業施設が欲しい」という地域住民の声があったことから、住宅街に囲まれたこの土地で創業した。ミッションは「地域貢献」。積極的にまちづくりに参画し、地域に愛される商業施設を作り上げることを最優先とした。

 町内会や学校、行政などと行った取組みは数知れない。2011年には師岡連合町内会と「災害時応援協定」を市内初締結。防災訓練では互いに参加し合い、協力体制の内容確認を行っている。中学校の職業体験も受け入れており、例年市内、川崎市の16校から参加。知的障害を持つ中高生に向けた体験も行っている。他にも港北警察署との交通安全・防犯イベントやNPO法人びーのびーのとの幼稚園紹介イベントなども共催してきた。こうした功績が称えられ、昨年には(一社)日本ショッピングセンター協会主催の「第5回地域貢献大賞」を受賞した。

 10年間、年間来館者数の記録を塗り替え続けている同施設。2017年度末も新記録の1460万人超が見えてきているという。栗原郁男プレジデント(=人物風土記で紹介)は「次の10年に向け、動き出したところ。毎年一つひとつ階段を上がって行き、10年後にはさらに笑顔と愛にあふれる施設になっていたい」と力を込めた。

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