23日にマリ代表と1-1で引き分けた日本代表にとって、数少ない収穫と言えたのがFW中島翔哉の活躍だろう。今季ポルトガル1部のポルティモネンセで好パフォーマンスを続けていた中島は、ロシアワールドカップが迫った中でヴァイッド・ハリルホジッチ監督の目に留まった。
その中島は0-1とビハインドで迎えた60分から途中出場。いつもの左サイドに入って約30分間プレイした。初出場ということもあって左サイドバックの長友佑都と息が合わなかったり、パスの出し所が見つからずボールを持ちすぎてしまう場面もあったが、積極的に仕掛ける強気な姿勢はA代表でも変わらなかった。
試合終了間際には中盤で得意のドリブルから相手選手3枚を翻弄して突破し、最後は三竿健斗が蹴ったボールを左足で押し込んで貴重な同点ゴールを決めた。崩し、フィニッシュの両面で中島が大きく関わっており、いきなりクオリティを証明したのは大きい。
ポルトガル『zerozero』も中島の活躍を取り上げており、「個人のレベルでは中島がこれより良いデビューを求めるのは難しい」とデビュー戦で終了間際にゴールを叩き込んだことを称賛。「23歳のアタッカーはワールドカップへポジションを確保しようとしている」とも伝えており、新戦力を探すハリルホジッチ監督にとっては良い収穫となったはずだ。
まだ守備のプレスが連動性を欠いたり、周囲との連携を含め先発で起用していくのはリスクもある。しかし今回は招集されていない乾貴士と同じく、後半途中から仕掛けていくジョーカー的存在としては興味深い選手と言えそうだ。
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