障害啓発イベント開催 横浜・25日まで

 障害がある人とない人がともに障害者への理解を深めるイベント「O!MORO TOWN(オモロタウン)」が24、25の両日、横浜市中区の「BankART Studio NYK」で開かれる。車いす体験をしながら「公園遊び」を楽しむプログラムなどユニークな企画がめじろ押しで、主催する市は「気軽に来場して」と呼び掛けている。

 2016年度から市の委託事業として、市民らが取り組んできた「O!MORO LIFE(オモロライフ)プロジェクト」の一環で、今回のイベントも市内に住むメンバー数十人を中心に準備を進めてきた。

 障害があるメンバーを含めメンバーらがハイキングで高尾山(東京都)を訪れた様子を報告するほか、「車いすに乗ってドアを開けてみよう」「聴覚に障害がある○○さんにインタビューしてみよう」といった課題に取り組みながら学べる企画を実施。公園を模したコーナーでは、視覚障害者や車いす利用者の体の状態を模擬体験しながら遊べる。

 また、ヒューマンライブラリーと呼ばれる企画を実施。中途失明した人や知的障害がある人、車いす製作者などのゲストを「本」に見立てて、参加者が話を聞いたり質問したりしながら「読書」をするという形を取ることで固定観念や偏見を持たずに理解を深める趣向だ。

 市は「障害があってもなくても地域で生活している人というのは同じ。『偉い人が壇上に上がる』といった堅苦しいことは抜きで、一緒の空間で気軽に楽しんでもらえれば」と話している。

 午後1〜5時(25日は午前11時から)。入場無料。手話通訳などが必要な場合は事前連絡。問い合わせは市障害企画課電話045(671)3601。

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