防災楽しく学ぶキャンプ 横浜、自転車で発電

 楽しみながら災害時の心構えを身に付ける「防災体験キャンプ」が24日、横浜市中区のアメリカ山公園で始まった。地域の小学生ら約40人が1泊2日の日程で火おこしや自炊、テント宿泊などを行う。手回し充電ラジオやライトの防災グッズや自転車発電を使用・体験できるコーナーも設けられ、日常生活を支えるエネルギーの大切さも学んでいる。

 キャンプは昨年に続き2回目。子どもたちに防災意識を高めてもらおうと、同公園がある、みなとみらい線元町・中華街駅舎で学童保育などを運営する「アメリカ山ガーデンアカデミー」が主催した。

 地域の消防団員らもボランティアで参加。テントの張り方を伝えたり、太陽光を利用した調理器具で料理を実践してみせたりした。ボランティアの男性が「災害が来ても、自分たちの工夫次第で生活していけることを忘れないで」と呼び掛けると、児童は真剣なまなざしで聞き入った。

 小学1年の児童(7)は自転車発電体験が印象深かった様子。「自分で電気をつくれるのはすごいと思った。またやりたい」と笑顔だった。

 25日は、牛乳パックを使ったホットドッグ作りや安全な火の消し方などを学ぶ予定。

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