中井町 JAFと観光協定を締結 交流人口の増加に期待 大磯町・二宮町・中井町

協定書を交わした上野支部長(左)と杉山町長

 中井町(杉山祐一町長)は3月15日、一般社団法人日本自動車連盟(=JAF)神奈川支部と観光協定を締結した。町の知名度向上や交流人口の増加などに、人口の10人に1人が会員という同法人の発信力に期待を寄せる。

 JAF神奈川支部(会員数約112万人)が県内の自治体と観光協定を結ぶのは11例目。近隣では秦野市や茅ヶ崎市と協定を締結しており、足柄上郡では大井町に次いで2町目となる。

 観光協定は中井町とJAF神奈川支部が相互に協力し、地域の観光や産業の振興を継続的に進めていくことを目的としたもの。JAF会員に向けた中井町の特産品や観光情報の発信、優待の提供、イベント展開などを実施する。

 手始めにJAFの会員向け機関誌「JAF Mate関東甲信越版」(発行部数約400万部)に折り込まれる情報紙「JAF PLUS神奈川版」(発行部数約78万部)で中井町の特産品「足柄ポッキン漬」のプレゼントを実施するほか、6月に中井中央公園にグランドオープンする「なかい里都(さと)まちCAFE」でコーヒーやカップケーキセットなどを会員優待価格で提供する。

「まずは知名度向上」

 中井町役場で行われた協定の締結式で、同支部の上野健彦支部長は「地域振興があってこそドライブライフの向上につながる。協定を機会に町と連携して観光スポットや特産品、イベント情報など中井町の魅力を発信していきたい」と話した。杉山町長は「交流人口の増加には、まず多くの人に町を知ってもらうことが必要。シティプロモーションにJAFの情報発信力を活用させて頂き、町の豊かな自然や地域ブランドのPR、地域資源の活用を図っていきたい」と語った。

 JAFは、会員向け自動車ロードサービスを中心に交通安全活動や機関誌の発行などを行っている。全国会員数は約1910万人。

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