五重塔彩る満開の桜 川崎・麻生の香林寺

 川崎市麻生区細山の香林寺で、早咲きのコヒガンザクラ(小彼岸桜)が、五重塔(高さ約30メートル)をバックに満開となった。

 コヒガンザクラは長野県伊那市の高遠城址公園のものが有名で、ソメイヨシノより小ぶりで赤みが強い。同寺には20本弱が植えられていて、五重塔と桜が撮影できるスポットとして写真愛好家の間で人気が高まっている。25日には、家族連れらがシートを敷いたり、写真を撮ったりして花見を楽しんでいた。

 岡本量寿(かずとし)住職は「名前の通り彼岸に咲く桜。あと2、3日は楽しめるのではないか」と話している。寺周辺のソメイヨシノはまだ5、6分咲きだが、多摩区宿河原の二ケ領用水沿いなどの桜も見ごろを迎え、多くの家族連れでにぎわっている。

 同寺は小田急線新百合ケ丘駅からバスで「千代ケ丘7丁目」下車、徒歩8分。

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