飛鳥2、横浜から世界一周へ 2万5千人見送り

 日本最大の豪華客船「飛鳥2」(5万142トン)が25日、3年ぶりとなる世界一周クルーズに母港の横浜港を出港した。満室となる約700人が乗船。ドイツ・ハンブルクなど八つの初寄港地を含む18カ国・26港を巡る102日間の船旅が始まった。

 横浜市中区の横浜港大さん橋国際客船ターミナルでは市主催の記念セレモニーが開かれた。市港湾局の伊東慎介局長は「世界の大自然、歴史、芸術文化に触れる長丁場のクルーズ。横浜消防音楽隊による演奏と、(安全航海と再会を願う)黄色いタオルで盛大にお見送りをしたい」とあいさつ。小久江尚船長らに花束が手渡された。

 市民ら約2万5千人が見送りに訪れ、色とりどりのテープや風船が舞う中、汽笛を3回鳴して出港。ミナトでは氷川丸も答礼の汽笛を鳴らし、消防艇が歓送放水して海面に虹をつくった。

 横浜港へは7月4日に帰港する。

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