《京都》世界遺産二条城が桜色に染まるライトアップ 23日から

唐門の彫刻に掘られた龍が訪れた人を城内へと誘うストーリーが展開されるプロジェクションマッピング=京都市中京区の二条城  (写真報道局・寺口純平撮影)

 桜の開花が待たれる世界遺産「二条城」(京都市中京区)で23日から「桜まつり2018 桜の宴」が開催されます。 20日には夜のライトアップの内覧会が行われました。

重要文化財の唐門で行われるプロジェクションマッピングは、桜色に染まりとても幻想的な雰囲気

 ライトアップは昨年に引き続き、光や映像を駆使した空間のアート演出を手掛ける「NAKED」(ネイキッド)(東京都渋谷区)が担当します。
 昨年の桜まつりでは、期間中の来城者数は33万5711人に上り、日本中から注目される京都の桜スポットの中でも、名所の一つとなっています。

こちらは、昨年のプロジェクションマッピングです

 今年の桜まつりのライトアップは、昨年も大人気だった重要文化財「唐門」でのプロジェクションマッピング演出に加え、光と影、そして、音を使い、現代的アートのアプローチで二条城の建築物、そして山桜をはじめ里桜、八重紅枝垂桜など50品種300本もの桜を光で演出します。

約2分の演出の中で、めまぐるしく変わる映像
桜の花はまだですが、開花したらきっと素晴らしい光景になることでしょう

 唐門のプロジェクションマッピングは、門の上部に彫り込まれた龍が主役です。龍が彫刻から飛び出してきて、見ている来場者を桜の宴に誘うというストーリーで構成しています。春を呼び起こす白い龍が二条城を通り抜けていくさまを表現しています。とくに桜の花が散る中、龍が天に駆け上がるシーンは圧巻です。

唐門のプロジェクションマッピングは約2分。桜吹雪も舞います

 さらに、その先のお堀では約80メートルの石垣に照明と音で、龍が通って行く様子を演出しています。
 また、「和」を中心としたステージイベントや、京都の名産や名店の飲食ブース、物販コーナーなどでも楽しむことができます。
 京都の桜の開花を決める「標本木」のあるのは二条城です。京都地方は、前線を伴った低気圧の影響であいにく雨の日が続きますが、今週末には高気圧に覆われて晴れる見込みです。となると、桜まつりの始まる23日には開花も期待できそうですね。

二条城のこの桜の木が京都の開花を決めます。21日は、雨滴がしたたり落ちていました

 城内全体が桜色に染まる二条城。幻想的なこの桜の城を訪れてみませんか。  (写真は田中幸美)

◆「二条城桜まつり2018-桜の宴-」は、京都市中京区二条通堀川西入二条城町541の世界遺産元離宮二条城で、3月23日(金)〜4月15日(日)。昼は午前8時45分〜午後5時(最終受付午後4時)、夜のライトアップは午後6時~午後9時30分(最終受付は午後9時)。昼と夜は入れ替え制で、いずれも大人600円。

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