オープン戦7本塁打の2年目・ハップがリードオフマン定着へ

カブス打線における懸案事項だったリードオフマンの座を2年目の若き強打者イアン・ハップが手中に収めた。23歳のスイッチヒッターはオープン戦で主に「1番・センター」を務め、打率.333、7本塁打、OPS1.293の好成績をマークしてジョー・マドン監督の信頼を勝ち取った。

マドンは「彼がリードオフマンを務めたいと思っていることはスプリング・トレーニングの最初からわかっていたよ。彼は目的を持ってキャンプにやってきた。身体のコンディションも良さそうだったし、より良い外野手になりつつある。あらゆることを適切にこなしてくれたと思っているよ」と今春のハップの取り組みを絶賛。マーリンズと対戦する開幕戦でハップをリードオフマンとして起用することに何の迷いもなかったようだ。

昨年5月にメジャーデビューを果たしたハップは、115試合に出場して打率.253、24本塁打、68打点、OPS.842をマーク。センターと二塁を中心に内外野の5ポジションをこなし、打順は5番を任されることが多かった。1番打者としても8試合にスタメン出場したが、昨季のカブスは51試合のジョン・ジェイ、40試合のベン・ゾブリスト、36試合のカイル・シュワーバーを中心に、10選手をリードオフマンに起用。シュワーバーの不振によりリードオフマンを固定することができなかった。今季のシュワーバーは昨季30本塁打の長打力を生かして主に5番打者を務める予定であり、リードオフマンが空席に。その座をハップが見事に射止めたというわけだ。

マドンは「彼にはリードオフマンの適性がある。ストライクゾーンをしっかりコントロールできる打者だから、それを変えてほしくないね」とハップの活躍に期待を寄せる。ただし、ハップが全試合でリードオフマンを務めるわけではなく、基本的には左投手に強いアルバート・アルモーラJr.との併用になる可能性が高い。また、昨季同様にゾブリストがリードオフマンを務めるケースもありそうだ。

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