『L'Equipe』は25日、「フランス代表に初選出されたルーカス・エルナンデスは、スペイン代表を選ばなかった理由について語った」と報じた。
4歳でスペインに移住し、アトレティコ・マドリーの下部組織で育ったルーカス・エルナンデス。フランス語ならばリュカ・エルナンデズという発音になる。
これまで彼はスペイン代表に入ることを決めたと報じられていたが、今回の親善試合でフランス代表に選出され、それを受託した。
その選択の理由は何だったのか?彼はフランス代表での記者会見で以下のように語ったとのこと。
ルーカス・エルナンデス (今回初選出の一人になりましたね。スペイン代表入りも示唆していましたが、フランスでプレーするという選択は決定的なものですか?)
「ああ。もちろん、選択についてはいろいろな話があった。
みんながそのように話題にするのは当然だ。しかし、僕の決断はずっと前に下されていたよ。
僕はこのレ・ブルーのユニフォームを着られることを誇りに思っているよ。ここに居続けるために全力を尽くす」
(チームメイトであるグリーズマンの勧めもあった?)[[image]](351071514407257185){float=right} 「我々はとても仲がいいから、多くの話をしたよ。U-21代表に入るのと、フル代表に入るのでは、大きな違いがある。
彼は多くの良いアドバイスをくれたよ。僕は非常に満足している」
(スペインのテレビのインタビューで、スペイン代表に入る準備があると言っていたね?なぜフランスに?)
「僕はとても野心的な男だ。自分を知っている人は分かっているだろう。
フランス代表に関する知らせがなかったことは事実だ。ただ、ディディエ・デシャンが僕の状況を訪ねてきたとき、ほとんど躊躇はしなかったよ。
僕は『レ・ブルーのユニフォームを着る準備は出来ている』と答えた。
知らせが何もない時には、いろいろと考えるものだよ。ただ、僕を呼んでくれる監督がいる、頼ってくれる監督がいるのなら、考える必要はない」
(デシャンはロシアW杯のために君を選んだという保証をしている…と伝えるメディアもあるが?)
「いろいろ話されているね。メディアは僕がW杯のメンバーに当確だと言っている。それはあまりにもウソすぎるね。
誰もそれを確信できていないのだからね。仕事をすることが我々の責任だよ」
(君は『フランス人というよりもスペイン人であるように感じる』と言っていたことがある。これについては?)
「それは誤解される可能性があると思ってはいるよ。
僕は22歳だが、18年間スペインに住んできた。だからスペインが僕にすべてを与えてくれた。それは真実だよ。
スペインで勉強し、サッカー選手としてのキャリアを作ったんだ。
『あいつはスペイン語を話す』と言われても、それも真実だ。常に話していないと、アクセントだって忘れてしまうよ。
ただ、僕の母国がフランスであることを否定するものにはならない。
いくつかの言葉は誤解されているが、母国がフランスではなくスペインだと言いたかったわけではない」
(君はほぼスペインで育った。なのにフランスを選んだ理由は?)
「それは、家族だよ。家族は皆フランスから来たんだ」
(フランスのメディアの前でフランス語を話すのは大変?ストレスになる?)
「いや、慣れているから大丈夫さ。スペインでもフランス語について聞かれることがあるからね。
僕はフランス語を勉強してはいないので複雑ではあるよ。ただ、もっと話をして、改善させていきたいと思う」
(フランスリーグに来る気はない?PSGはサイドバックを探しているよ)
「未来は考えていないよ。今のところはマドリードにいられるといいね。クラブを変えるつもりはないんだ。
マドリードには友人がいるし、そこで生きてきたからね。将来的にはクラブが合意しなければいけないことさ。
ただ…僕はマルセイエーズ(マルセイユのファン)なんだけどね(笑)
PSGに行くことになったら、複雑なことになるね。サッカーではなんでも起こり得る。
しかし、今日それを話すことは意味がないよ」