マーリンズ ブリンソン&クーパーが開幕ロースター入りへ

オープン戦の全日程を終了する直前、有望株外野手のルイス・ブリンソン(マーリンズ)は監督室に呼ばれ、ドン・マティングリー監督から開幕ロースター入りを伝えられた。また、昨年11月にヤンキースから加入したギャレット・クーパーも自身初の開幕ロースター入りが決定した。

クリスチャン・イェリッチの交換要員の目玉として今年1月にブリュワーズからマーリンズへ加入した有望株がオープン戦で結果を残し、開幕ロースター入りを決めた。ブリンソンはマティングリーに「おめでとう」と祝福されたあと、「でも、ここで立ち止まっちゃいけないよ。我々は勝とうとしているんだ。できる限り多くの試合に勝つつもりだよ」と伝えられたという。主力選手を多数放出し、チーム再建に舵を切ったなかでも勝利を目指すマーリンズにおいて、ブリンソンが正中堅手を務めることがほぼ確実となった。

ブリンソンは昨年6月にブリュワーズでメジャーデビュー。21試合で打率.106、2本塁打、OPS.513という不本意な成績に終わったが、AAA級では打率.331、13本塁打、OPS.962の好成績をマークした。オープン戦では打率.328、2本塁打、OPS.951をマークしており、才能を本格的に開花させる準備は整った。まだ新人王の資格を残しており、オープン戦と同様の活躍をレギュラーシーズンでも維持できるようなら、新人王の有力候補となるだろう。

一方のクーパーも昨年7月にヤンキースでメジャーデビュー。13試合に出場して打率.326、OPS.822と結果を残したが、ヤンキースの分厚い選手層に阻まれ、メジャー定着には至らなかった。オープン戦では打率.296、3本塁打、OPS.821をマークして開幕ロースター入りの切符をゲット。正一塁手のジャスティン・ボーアが左投手をあまり得意にしていないため、右打ちのクーパーは相手先発が左投手のときを中心に出場機会を得ることになるだろう。

「キャンプは競争だ。2人とも競争を勝ち抜いて、ロースターの枠を手に入れたんだよ」とマティングリーが語る両選手の活躍に期待したい。

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