ダイヤモンドバックスの大砲・トマスがAAA級降格に

日本時間3月26日、ダイヤモンドバックスは2016年に31本塁打を放ったヤズマニー・トマスをAAA級へ降格させたことを発表した。トマスはオープン戦で打率.293をマークして開幕ロースター入りを目指していたが、守備力の低さが災いして開幕ロースターに残ることはできなかった。

今オフのダイヤモンドバックスは昨季途中に加入後、打線の核として大活躍を見せたJ.D.マルティネスとの再契約に失敗し、代わりにトレード市場でスティーブン・スーザJr.、フリーエージェント市場でジャロッド・ダイソンを獲得。トマスは新加入の2人とのレギュラー争いを強いられていた。オープン戦の打率.293、OPS.809は決して悪い数字ではないものの、ダイヤモンドバックス首脳陣は守備力を重視しており、守備に課題を残すトマスは守備力向上のためにAAA級へ送られることが決定した。

トーリ・ロブロ監督は「これは我々が話してきたことだけど、彼は守備力の向上に取り組む必要がある。せめて平均的なレベルで守れるようになってほしいんだ。彼は攻撃面に関しては上々のキャンプを過ごしていたけど、守備にはまだ改善の余地があるからね」とトマス降格の理由を説明。今季年俸950万ドルの大砲は、AAA級で守備力向上に取り組みつつ、メジャー昇格のときを待つことになった。

なお、ダイヤモンドバックスは新加入のスーザJr.が開幕を故障者リストで迎えることが確実となっているが、その枠にトマスを入れるという選択肢はなかったようだ。日本時間3月25日にはレッドソックスから内野手のデベン・マレーロを獲得しており、クリス・オーウィングスが外野を守る機会が増えるのは確実。レフトにデービッド・ペラルタ、センターにA.J.ポロック、ライトにオーウィングスが入り、4人目の外野手として俊足好守のダイソンが控える布陣で開幕を迎えることになる。ここにスーザJr.が戻ってくることを考えると、トマスは首脳陣が要求するレベルまで守備力を向上させないことには、メジャーで出場機会を与えられることはなさそうだ。

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