おいしく適塩レシピ 小田原

 小田原市は、適当な量の塩分で料理できる「適塩メニュー」を掲載したレシピブックを作成した。高血圧が原因で起こりやすい脳血管疾患で死亡する市民が多いことから、小田原食品衛生協会に業務委託し、協会加盟店が25のレシピを考案した。

 「適塩・簡単プロレシピブック」は、食を通じた健康づくりを推進するのが目的。市から委託された協会が加盟する飲食店などに対し、適塩で野菜をふんだんに使ったメニューを募集したところ、同市や箱根町内の16店が応募した。

 材料や作り方に加え、「たれを煮詰めることで、塩分控えめに作れる」「さつまあげの塩分を利用して、味付け全体の塩分を減らす」など、各店が施した工夫も紹介されている。

 市健康づくり課によると、市の人口10万人に対する脳血管疾患の死亡率は2016年で101.9人。県内19市で南足柄に次いで高く、全国や県平均を大きく上回っている。

 レシピブックはB5判、全15ページで千部作成。市保健センターや市役所2階で入手できる。問い合わせは、同課電話0465(47)0820。

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