「なくてはならない存在に」 V長崎と鳥栖の社長が意見交換 地元を元気に、隣県同士協力

 今季からサッカーJ1で戦うV・ファーレン長崎の髙田明社長と参戦7年目を迎えたサガン鳥栖の竹原稔社長がこのほど、諫早市内で意見交換し、「ローカルならではの面白さで盛り上げよう」「手をつないで情報発信をしていこう」と協力を確認した。
 西九州の両チームがJリーグの同じカテゴリーで戦うのは初めてだが、両社長はこれまでも親交があり、昨年4月には経営を引き継いだばかりの髙田社長が、竹原社長にアドバイスを求めたこともあったという。
 髙田社長は「隣県の2チームには一緒に情報発信し、地元を元気にしていく役割がある」と語り、地域色を打ち出した話題づくりを提案。「私が(南蛮貿易で来航した)ポルトガル人、竹原社長は(弥生時代の)吉野ケ里の人の格好をして登場してみましょう」と笑いを誘った。
 竹原社長は都市部から来るアウェー客に触れ「長崎に泊まって佐賀である試合にも行ったり、その逆もあったり。宿泊を含めた楽しみ方ができるのでは」と、両県の経済振興につながる取り組みの必要性を指摘した。
 髙田社長は「ないと元気が出ないと言われるチームを作り上げたい」と強調。竹原社長は「勝っても負けても応援してもらえるチームを目指したい」と話し、ともに「地元になくてはならない存在」になることを目標に掲げた。

「九州を盛り上げよう」と、意見を交わすV長崎の髙田社長(左)と鳥栖の竹原社長=諫早市、なごみクラブハウス

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