リサイクルセンター完成 大磯町、ごみ処理広域化の拠点

 平塚、大磯、二宮の1市2町によるごみ処理広域化の中で整備が進められてきた、大磯町美化センター(同町虫窪)にあるリサイクルセンターが完成し、26日に竣工(しゅんこう)式が行われた。式典には関係者が出席、中崎久雄大磯町長は「ごみの減量化、資源化が二宮町と一緒に推進でき、平塚への環境負荷が軽減できる。環境学習の拠点としても活用し啓発にも取り組む」と強調した。4月1日に稼働開始する。

 同センターは、2013年10月まで稼働した町のごみ焼却施設跡地を活用。総工費17億6千万円をかけた。地下1階、地上3階の鉄骨、鉄筋コンクリート造りで、延べ床面積は計3609平方メートル。

 両町から排出される年間800トンのプラスチックごみを1日当たり6トン圧縮梱包(こんぼう)する。また、大磯町内で出された収集車4、5台分の可燃ごみを圧縮・積み替える「中継施設」の役割を果たし、平塚市大神にある市環境事業センターへの搬送台数が3台程度に削減される効果が期待される。

 また紙や布、瓶、缶など資源物を選別保管する機能も有し、見学者用の研修室やホールも備えた。

 町産業環境部は「平塚の可燃ごみ処理施設、二宮の剪定(せんてい)枝資源化施設に続き、(同センター完成で)大磯もようやく役割分担が果たせる」と話していた。

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