児童に体罰など教諭ら4人減給 神奈川県教委と県議会

 男子児童に体罰でけがを負わせたとして、県教育委員会は26日、藤沢市立片瀬小学校の再任用女性教諭(61)を減給3カ月の懲戒処分とした。同教諭は同日付で依願退職した。

 県教委によると、同教諭は昨年6月から今年2月にかけ、担任する1年生の男児7人の頭部を延べ17回にわたり拳でたたくなどし、うち1人に打撲のけがを負わせた。男児は教室移動の際に騒ぐなどしており、同教諭は「家庭内のトラブルでストレスを感じていた」と説明しているという。

 県教委は同日、横須賀市立追浜中学校の男性教諭(28)と県立みどり養護学校(横浜市緑区)の男性教諭(58)も、それぞれ減給1カ月の懲戒処分とした。追浜中の教諭は昨年4月、ソフトテニス部の男子生徒1人にボールの片付けを注意した際、「土下座」と発言したり物まねをさせたりした。みどり養護学校の教諭は今年2月、児童4人の個人情報を含む個別教育計画12枚を無断で校外に持ち出し、電車内で紛失したという。

 また、県議会は同日、電車やバスの通勤手当を受給していながらオートバイで通い、昨年4月以降約19万円を不正に受け取っていた議会局総務課の男性技師(60)を減給1カ月の懲戒処分とした。

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