オーバーラン、報告なく、SNSで発覚 相鉄線希望ケ丘駅

 相模鉄道(横浜市西区)は27日、相鉄線希望ケ丘駅で25日にオーバーランがあり、ホームの先端を越えた状態のドアを開閉した、と発表した。けが人はなかった。男性運転士(25)は報告を怠り、同社が把握したのは翌日夜だったという。

 同社によると、オーバーランが発生したのは25日午後10時48分ごろ。運転士が横浜駅発の下り電車を希望ケ丘駅で停車する際、所定の停止位置から約9メートル越え、ホームからも4メートルほど行き過ぎて止まったという。1カ所のドアがホームの先端を越えていたが、車掌が確認すると運転士は「大丈夫」と告げ、車掌はドアをそのまま開閉した。

 その後、運転士はこの件を報告せず、同社員が翌26日夜に会員制交流サイト(SNS)上でオーバーランを知ったことで発覚した。同社の調べに、運転士は、減速が弱いと感じ、ホーム中ほどで強めのブレーキを使用したと説明したといい、停止位置を訂正せずにドアを開閉したことについては「焦りがあって早く列車を動かさなければと思った」と話したという。

 同社は「基本動作の徹底について改めて指導するほか、報告の重要性についても再徹底を行い再発防止に努める」としている。

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