阪和スチールサービス、「無災害1000日」達成

 阪和興業の系列コイルセンター、阪和スチールサービス(本社・滋賀県甲賀市水口町、社長・天野元成氏、略称・HSS)はこのほど、今月8日に達成した「無災害1千日」の記念式典を開催した。社員が出席した式典で天野社長は「無災害記録を達成するには約4年の歳月がかかる。4年は五輪と同じ長い間隔だが、事故は一瞬の気の緩みで発生する。社員の誰一人としてけがをしてほしくない。次に目指すのは、無災害1500日。東京五輪の年になる。頑張って目指そう」などと挨拶した。また、白川豪工場長は「自分もけがをしない。そして、仲間にもけがをさせない。自分と仲間を思いやるのが重要だ。無災害1500日の達成を目指そう」など話した。

 同社は、2002年末に稼働を始めた阪和興業初の直需対応型CC。主要加工設備はスリッター2ラインおよびミニレベラー1ラインがあるほか、1号・2号ブランキングプレスラインもある。2号プレスラインは昨年8月から稼働を始めた。

 今年度の加工量は前年度比で約3千トン増の16万8千トンを見込む。来年度は年産17万トンを目指しており、繁忙感は強まっている。

 同社の経営方針は「安全」「品質」「効率」だが、安全を最も重視し、小集団活動などに取り組んでいる。天野社長は「安全が最優先であり、これがしっかりとできれば、品質・効率も向上できるはず」と話し、今後も安全対策に注力しながら、無災害1500日を目指していく。

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