オープン戦大活躍のボーゲルバックにサービス監督も期待

日本時間3月28日に行われたロッキーズとのオープン戦で、8回表に7号勝ち越しスリーランを放ちチームを勝利に導いたダニエル・ボーゲルバック(マリナーズ)はいずれも全選手中トップとなる打率.407、出塁率.529、長打率.926をマークしてオープン戦を終えた。大活躍の若きスラッガーに対し、スコット・サービス監督も大きな期待を寄せている。

オープン戦22試合に出場して打率.407、7本塁打、15打点、OPS1.455という素晴らしい活躍を見せたボーゲルバックは、メジャー3年目にして初の開幕ロースター入りを勝ち取った。昨季はダニー・バレンシアとのプラトーン起用が予定されていたにもかかわらず、オープン戦で打率.228、1本塁打、OPS.646に終わり、開幕前に無念のマイナー降格。しかし、今春はリラックスして練習や試合に臨むことで本来の姿を取り戻した。

サービスは「ボーゲルバックは良い形でスプリング・トレーニングを終えたね。彼は素晴らしい春を過ごしていた。彼がこのような結果を残してくれて私は嬉しいよ。この活躍が続くことを願っている」とボーゲルバックの活躍ぶりを絶賛。さらに「シーズン序盤は何度か先発出場のチャンスがあるだろう。好調を持続してくれるといいんだけどね」と語り、正一塁手のライオン・ヒーリーの控えと位置付けつつも、先発出場のチャンスを与える意向であることを明言した。

2016年にAAA級で打率.292、23本塁打、96打点、OPS.923の好成績を残したボーゲルバックだが、昨季は打率.290、17本塁打、83打点、OPS.844とやや停滞。しかし、サービスは「一塁の守備はかなり良くなっているし、打席でのアプローチも素晴らしい。見違えるほどだよ。トレードで獲得した当時の彼が戻ってきたみたいだね。彼にとってもチームにとっても大きなことだよ」とボーゲルバックの復調と成長を実感している。ひょっとすると今季は、ボーゲルバックが大きな飛躍を遂げるシーズンとなるかもしれない。

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