【ジャパンドローン2018・発見!】7時間以上の飛行を可能にするドローン向けハイブリッドパワー RICHENPOWER(中国)は、ドローンジャパン2018に、ドローン向けハイブリッドパワー装置を展示していた。最長で、7時間以上の飛行を可能にする。

3種類のハイブリッドエンジンを開発し日本メーカーにも提供

 RICHENPOWERのドローン用ハイブリッドエンジンは、日本のホビー飛行機用エンジンなどを製造しているZENOAH(ゼノア)社のガソリンエンジンを採用している。製品は3種類で、本体重量が5.2kg(付属品を含む)のH2に、5kg(付属品を含む)のA2、そして12kg(付属品を含む)のH5になる。H2は、出力パワーが1.8kwから2kwで、サイズは260x312x325mmとコンパクト。750g/kw・hの燃費で、7時間以上の飛行を可能にする。A2とH5は、農薬散布用ドローンに向けて開発されたもの。A2は、H2よりもコンパクトな設計になるが、H5は290x380x330mと大きくなり、860g/kw・hの燃費で、マルチコプターとVTOLに対応する。
 同社のハイブリッドエンジンは、昨年の発表からすでに世界で約20社のドローンメーカーが採用している。その地域は、中国だけではなく、北米や欧州にオーストラリアやロシアなど、各地に広がる。日本でも、AeroG Laboのハイブリッドドローンに採用されている。

ZENOAH(ゼノア)社のガソリンエンジンを採用しているRICHENPOWERのドローン用ハイブリッドエンジン(田中亘撮影)

© 株式会社産業経済新聞社