【ジャパンドローン2018・発見!】インテリジェント電池で日本のドローン産業を支援するマクセル マクセル株式会社のエナジー事業本部は、ドローンジャパン2018に出展し、数多くの国産ドローンメーカーの機体や、研究開発中のロボットなどを展示し、マクセル製ドローン用リチウムイオン電池パックの性能をアピールしていた。

3つのゼロを目指す高性能なドローン用インテリジェント電池

プロドローンの機体もマクセルのインテリジェント電池を搭載

 マクセルのドローン用インテリジェント リチウムイオン電池パック(型番:62KSP545483-2)は、ドローンやロボットに向けて設計された高出力の角形電池。113.5x91x58mmのサイズに、5段階のLED残量表示を備え、26.4Vの5.8Aという充電仕様で、400Wで約17分、600Wで約10分の放電時間のリチウムイオン電池。また、ンテリジェント リチウムイオン電池パックに合わせて、インテリジェント機能の付いた充電器(型番:LCGM-M001J)も製品化された。インテリジェント充電器は、約1時間で80%まで充電できる急速充電に対応し、4個の電池パックを切り替え方式で自動充電する。また、電池の健康状態や使用回数を細かく診断し、交換時期をLEDで表示する。
 ドローン用のインテリジェント電池を開発し、ドローンジャパン2018に出展した目的について、エナジー事業本部の新事業推進本部でロボット&ドローンバッテリーチームの長野博之主任は「産業用ドローンの安全な飛行にとって、電池の性能や信頼性は重要です。ドローン用インテリジェント電池は、専用のアダプタでドローンの機体に簡単に脱着できるだけではなく、電池の残量などをモニタリングするインターフェースも提供しています。また、専用のインテリジェントな充電器を活用することで、これまでのような充電中にバッテリーを注視していなければならならい、という苦労からも開放されます。さらに、電池の健康状態もモニタリングできるので、性能の劣化したバッテリーをドローンで利用する危険も予防できます。今回の展示では、我々の製品コンセプトに共感し採用していただいた国内のドローンメーカーの機体を一堂に紹介して、産業用ドローン市場にマクセルとして技術と信頼を提供する姿勢を示しています」と話す。
 マクセルのドローン用インテリジェント リチウムイオン電池パックは、充電時と飛行時と保管時の発煙や発火などの危険を防ぐ「3つのゼロ」を目標に掲げている。ドローンを墜落させる原因の多くが、電池の性能や運用に起因しているだけに、高性能で高信頼性を実現するマクセルのドローン用インテリジェント リチウムイオン電池パックは、日本のドローン産業にとって心強いパワーユニットとなる。

マクセル株式会社 エナジー事業本部 新規事業推進本部 ロボット&ドローンバッテリーチームの長野博之主任

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