Dバックスのクローザーが決定 平野はセットアップに回る

ダイヤモンドバックスは2015年にア・リーグ最多セーブ(41セーブ)を記録した実績を誇るブラッド・ボックスバーガーを今季のクローザーに指名した。ボックスバーガーとクローザーの座を争っていたアーチー・ブラッドリーと平野佳寿はともにセットアップに回ることになった。

日本時間3月28日、トーリ・ロブロ監督は元セーブ王のボックスバーガーにクローザーを任せることを明言。3投手によるクローザー争いを制したボックスバーガーは「クローザーを務める機会を得られて嬉しいよ。このチームでクローザーを務めることができてとても光栄だし、試合を締めくくるのが楽しみだね」と喜びを口にした。

今オフのダイヤモンドバックスは昨季39セーブをマークしたフェルナンド・ロドニーがフリーエージェントとなって退団(ツインズと契約)。昨年11月末にカーティス・テイラーとのトレードでレイズからボックスバーガーを獲得したのに続き、同12月下旬にはオリックスからフリーエージェント宣言した平野と契約し、昨季セットアッパーとして急成長を遂げたブラッドリーを合わせた3人でクローザーの座を争わせる方針を明らかにしていた。

オープン戦ではボックスバーガーが6試合で防御率1.50と好投した一方、ブラッドリーは7試合で防御率3.86、平野は9試合で防御率6.00と今一つ。「彼は(強豪チームの多い)ア・リーグ東部地区でクローザーを務めていた男だ。他の投手よりボールに勢いがあるように見えた。健康であれば彼は非常に優秀なクローザーだよ」とロブロが語ったように、クローザーとしての実績と現時点でのコンディションで他の2投手を上回った。

ただし、ブラッドリーと平野が指揮官の信頼を失ったわけではなく、ロブロはブラッドリーをアンドリュー・ミラー(インディアンス)のように試合の重要な場面でフレキシブルに起用していく方針だ。また、相手打線との相性を考慮しながら、平野にもセットアップ役を任せる意向を明らかにしている。

昨季はリーグ2位の救援防御率3.78をマークしたダイヤモンドバックスだが、クローザーを争った3投手がそれぞれ実力を発揮すれば、今季もブルペンはチームの大きな武器となりそうだ。

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