来春廃止の石勝線 夕張支線、土木構造物の現況

2019年4月1日に鉄道事業が廃止される石勝線 新夕張~夕張間 夕張支線。

JR北海道は、老朽土木構造物の状況についても伝えている。

第8志幌加別川橋りょう

南清水沢~清水沢間にある第8志幌加別川橋りょうは、1918(大正7)年に完成し、100年が経つ。

鋼桁3連(12.9m-19.2m-12.9m)の橋で、老朽化にもなう鋼材の腐食などがみられる。

鋼桁3連を新品に交換(既存の橋台および橋脚は継続使用)するなどの橋りょう対策工事費用は、概算9000万円。

稚南部トンネル

清水沢~鹿ノ谷間にある稚南部トンネルは、1918(大正7)年に完成し、こちらも100年が経つ。

単線のトンネル(延長161.3m)で、老朽化にともなうレンガ覆工の劣化、漏水による結氷がみられる。

また、不良路盤による軌道の凍上で2014年2月より列車徐行(25km/h)を実施していた。

既存覆工の内面に補強層(高耐久ボード+モルタル注入)構築、不良路盤を置換するなどのトンネル対策工事費用の概算は、6億5000万円。

―――JR北海道は、夕張支線の鉄道事業廃止後、夕張市で持続可能な交通体系を再構築するための必要費用として、7億5000万円を拠出。

同社は夕張市が南清水沢地区に整備する拠点複合施設に必要な用地を、一部譲渡する。

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