ヤンキースは2番・ジャッジ、3番・スタントンで開幕へ

今季からヤンキースの監督に就任したアーロン・ブーンはレギュラーシーズン開幕前日の日本時間3月29日、ブルージェイズとの開幕戦に臨む自軍の開幕スタメンを発表した。1番に経験豊富なブレット・ガードナーを置き、2~4番にはアーロン・ジャッジ、ジャンカルロ・スタントン、ゲーリー・サンチェスという豪華な名前がズラリと並んでいる。

昨季メジャー最多の59本塁打を放ち、ナ・リーグMVPに輝いたスタントンは「3番・DH」で開幕を迎えることになった。「ワクワクしているよ。(開幕戦に向けて)集中しているし、興奮している。試合に勝つ準備はできているよ。試合に出て、新しいチームメイトとともに戦うのが楽しみだ」と現在の心境を語ったスタントン。昨季の各リーグの本塁打王が2番と3番に並ぶ打線は、相手チームにとって脅威の一言だ。

ブーンはオープン戦でジャッジを1番に置く打順を試していたが、開幕戦では昨季同様にガードナーを1番に置く形に落ち着いた。相手の先発が左投手(ブルージェイズの開幕投手は左腕のJ.A.ハップ)の試合では左打者のガードナーをベンチに置き、スタントンを守備に就かせることを示唆していたが、ブルージェイズのブルペンに右投手が多いこともあり、ガードナーを1番に置くことを選択したという。

また、二塁には新加入のニール・ウォーカー、一塁にはグレッグ・バードの故障により急遽開幕ロースター入りが決まったタイラー・オースティンが起用されるが、ブーンはオープン戦で成長をアピールしたタイラー・ウェイドも積極的に起用していく方針であり、開幕シリーズ4連戦のなかで2~3試合の出場機会を与えることを明言している。開幕戦はハップ対策として左打者のウェイドではなく、右打者のオースティンを起用することを選択したようだ。

なお、スタントンは指名打者での起用が中心になる見込みである。ブーンによると、ガードナーやジャッジに休養が必要な場合に、スタントンが外野の守備に就くことになるという。指名打者での起用が中心となって守備の負担が大幅に軽減されたスタントンが、昨季以上の猛打を発揮するような展開も期待できるかもしれない。

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