4人制ローテ採用のレイズ 3番手・イバルディが右肘手術へ

「ブルペン・デイ」の導入により4人制ローテーションを採用することを明らかにしていたレイズに思わぬアクシデントが発生した。先発3番手に予定されていたネイサン・イバルディの右肘手術が決定。開幕を目前にして先発ローテーションの再考を強いられることになってしまった。

日本時間4月2日の開幕第4戦に先発予定となっていたイバルディが右肘の遊離体を除去するために内視鏡手術を受けることになり、日本時間3月29日に10日間の故障者リストへ登録された。幸いなことに靱帯へのダメージはなく、シーズンを全休するような事態は回避できる見込みだが、少なくとも前半戦を欠場することが濃厚。レイズはレギュラーシーズン開幕を目前にして、先発投手が1人足りなくなってしまった。

そもそも、今季のレイズは投手陣を最大限に有効活用するために「ブルペン・デイ」の導入を決定していた。これは先発ローテーションを形成する4投手が中3日で先発するのを避けるために、小刻みな継投で1試合を乗り切るというプランだ。ヨニー・チリーノス、マット・アンドリース、ライアン・ヤーブロー、アンドリュー・キットレッジ、そしてイバルディに代わって昇格したオースティン・プルーイットらがロングリリーバーとしてブルペンに待機しており、彼らがこの「ブルペン・デイ」を担うことになると見られている。

おそらく、これらのロングリリーバーのなかからイバルディに代わる先発投手が選ばれることになるだろう。過去の実績を考えれば、通算44試合の先発経験があるアンドリースか昨季8試合に先発したプルーイットが有力。すでに開幕第3戦では「ブルペン・デイ」を実施することが発表されており、イバルディが先発予定だった開幕第4戦には先発4番手のジェイク・ファリアが繰り上がり。イバルディに代わる先発投手は日本時間4月3日の開幕第5戦(対ヤンキース)で先発することになる。

4人制ローテーション&「ブルペン・デイ」という新たな試みにチャレンジする今季のレイズ。いきなりアクシデントに見舞われてしまったが、今回の試みがどのような結果になるか注目したい。

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