県人事異動　総務部長に古川氏　人口減少対策に統轄監新設

　県は２８日、４月１日付の人事異動を内示した。人口減少対策などで部局横断的に調整を担う部長級ポスト「統轄監」を新たに設け、総務省大臣官房付の濱田厚史氏を採用。総務部長には古川敬三企画振興部長を充てる。若者定着課新設など組織改正も実施。異動規模は昨年より１３９人多い１３３７人。
　中村法道知事は会見で「特に部長級、次長級の職員は年功序列ではなく実力本位の登用を積極的に進めた。具体的な成果を県民に示さなければ」と述べた。
　異動者の内訳は部長級１５人、次長級２４人、課長級１４４人。女性職員の登用も推進し、課長級以上が昨年度の２５人から３３人に増えた。
　主な部長級では、新幹線問題など重要案件を担う企画振興部長に柿本敏晶企画振興部政策監を登用。文化観光国際部長に中崎謙司対馬振興局長を充てる。
　松川久和文化観光国際部長、加藤兼仁農林部長、松尾英紀県北振興局長らが勇退。太田彰幸環境部長は退職後、県交通局長に任用される。吉浜隆雄総務部長は総務省に戻る。