ノジマステラ神奈川相模原 ホーム開幕戦で勝利 声援背に新戦力が躍動 相模原市南区

田中萌選手(中央)のゴールに歓喜のチームメイト=25日、相模原ギオンスタジアム

 女子サッカー「なでしこリーグ1部」が開幕した。地元チーム、ノジマステラ神奈川相模原は21日の初戦を落とすも、相模原ギオンスタジアムにマイナビベガルタ仙台レディースを迎えた25日のホーム開幕戦は1対0で勝利した。

 ノジマは0対2で敗れた初戦の浦和レッドダイヤモンズレディース戦と同じ顔触れで臨み、新加入のGK久野吹雪、MF松原有沙、田中萌(めばえ)選手が先発した。

 試合は前半からノジマがテンポよくボールをつないで攻勢を強める。特徴的なのは今季から重点的に取り組んでいる「ボールを奪われたあとの守備」だ。相手にボールがわたった瞬間に2人、3人とノジマの選手が取り囲み、すぐさま奪い返す場面が再三見られた。

ルーキーが決勝点

 決勝点が生まれたのは後半立ち上がりの2分。右サイドからMF川島はるな選手、FW南野亜里沙選手とつないだボールを田中萌選手がシュート。ボールは鮮やかな弧を描いてネットに吸い込まれた。ノジマはその後も相手にチャンスを与えず、試合を支配。後半43分にはFW大野忍選手が途中出場し、会場は大きな歓声に包まれた。試合はそのまま1対0で終了し、ホームで今季初勝利となった。

 試合後、菅野将晃監督は「ホーム開幕戦に集まってくれたサポーターに勝利を届けられてよかった」と話し、久野選手は「これからも無失点試合を増やしていきたい」と意気込んだ。得点場面以外にも思い切りのよいプレーで会場を沸かせた田中萌選手は「得点は前半から狙っていた。初めてのホームでの試合で、温かい声援をもらえて感謝している」と笑顔を見せた。

 この日の来場者は1271人。尾山沙希さんら昨季で引退したメンバーもスタンドから試合を見守った。吉見夏稀主将は「新戦力の持ち味も出せて、いいチームに仕上がってきていると伝えたい」と胸を張った。

 次回のホーム戦は4月7日(土)、リーグカップ第2節でAC長野を迎える。

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