災害救助犬6匹が嘱託 県警

 災害時の救助活動に備え、災害救助犬6匹の嘱託書交付式が28日、横浜市中区の県警本部で行われた。6匹は4月から1年間、県内を中心に地震や土砂災害などの現場で行方不明者の捜索・救助に当たる。

 県警危機管理対策課によると、嘱託されたのは国際救助犬連盟の基準審査に合格した「のん」(ゴールデンレトリバー、雌、5歳)や「蘭丸」(ダルメシアン、雄、5歳)などで、6匹とも救助犬訓練士協会に所属している。

 交付式で菅野重和・危機管理対策課長は「全国でさまざまな災害が発生しており、県内でもより一層の災害対策の強化が必要」と述べ、優れた嗅覚や機動力を生かした貢献に期待した。同協会の村瀬英博理事長は「東日本大震災以降、救助犬への関心が高まり、認知度も上がった。警察と連携し、人命救助に努めたい」と話した。

 県警による嘱託制度は、阪神大震災が発生した1995年にスタートした。

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