菅長官、会見見直し言及 思わず本音?削減なら批判

 菅義偉官房長官(衆院2区)は28日、原則として平日の朝夕2回開いている記者会見の在り方を見直す可能性に言及した。衆院内閣委員会で「1日2回は海外でも例を見ない。そうしたことを含め、検討したい」と語った。

 会見のために委員会を中座した菅氏に、野党議員が「2回の会見は時代の変遷とともに変えていくべきでは」と提案したのに対する発言で、思わず本音が漏れた格好だ。ただ、回数を減らせば説明責任に後ろ向きとの批判も出そうだ。

 希望の党の寺田学氏が、民主党政権時代に首相が毎日行っていた「ぶら下がり取材」を廃止したことを紹介した上で提案した。菅氏はその後の会見で「通告なしに突然、ご意見をいただいた。できる限り政府の情報を発信しつつ、大変ありがたい申し入れだったので、じっくり検討したい」と述べた。

 官邸関係者によると、官房長官の会見は少なくとも40年ほど前から原則1日2回の開催が続いてきたという。菅氏は2012年末の官房長官就任以来、歴代在職日数を更新中。最近は会見で厳しく追及する記者とのやりとりが話題になっている。

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