廃バッテリー街灯に 日産リーフで使用 浪江町に設置

 日産自動車(横浜市西区)は、福島県浪江町と関連会社のフォーアールエナジー(4R、同)とともに、日産の電気自動車(EV)「リーフ」の使用済みバッテリーを再利用して製作した街灯を設置するプロジェクトを始める。

 自動車を取り巻く環境は世界的に電動化にシフトしており、近い将来バッテリーの多量生産と多量廃棄という問題に直面することが予想されることから、東日本大震災からの復興に向けて新しいインフラを必要とする浪江町と両社が協力した。

 日産と4Rが、ソーラーパネル発電とリーフの中古バッテリーを組み合わせることで電線やコンセントを全く必要としない街灯を開発。今月下旬から、4Rが同町内に開所するバッテリー再生工場で試作機を試験し、町内各所に順次設置する。

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