『Football London』は28日、「今夏チームをオーバーホールするであろうチェルシーから退団するかもしれない6名のスター」という記事を掲載した。
今季は開幕前の補強があまり進まず、アントニオ・コンテ監督からも不満の声が上がっていたチェルシー。
プレミアリーグでも首位のマンチェスター・シティと大きな差がついてしまい、今夏のマーケットではチームに変化が必要だ。ただ、もちろんそのためには資金が必要になる…。その中で退団してしまう可能性がある6名のスター選手とは?
ティボー・クルトワ
このベルギー代表のゴールキーパーは、チェルシーに関する噂の中で最も話題になっている選手の一人だ。
今夏スタンフォード・ブリッジを離れ、レアル・マドリーへと行くのではないかという話である。
今季が終わるとレアル・マドリーが新たなゴールキーパーを買い求めることは公然の秘密である。
その中で、アリソン(ローマ)、ダビド・デ・ヘア(マンチェスター・ユナイテッド)、ヤン・オブラク(アトレティコ・マドリー)とともに、クルトワがリストアップされている。
彼とチェルシーとの契約は2018-19シーズンで満了を迎える。移籍金が発生する最後の夏のマーケットになるかもしれないのだ。
ギャリー・ケイヒル
ジョン・テリーの後を引き継ぐためにチームキャプテンを命ぜられたにもかかわらず、彼はアントニオ・リューディガーとのポジション争いで当初後手を踏むことになった。
そして、セサル・アスピリクエタが時にキャプテンマークを巻き、ケイヒルの役割を担っていた。レギュラーではあるが、絶対的な存在とは言えない。
32歳になった彼の契約は2019年夏までである。チェルシーが新しい契約を提供しないのならば、あと1年しかない。
クラブは今夏ケイヒルで金を稼ぐか、それとも契約を延長するかを決めなければならない。ただ、今の年齢と立場を考えると、あまりいい条件は望めないだろうが…。
マルコス・アロンソ
チェルシーにやってきてから2年間、優れたパフォーマンスを見せてきたアロンソ。世界最高クラスの左ウイングバックとして名を上げた。
しかし今夏はスタンフォード・ブリッジを離れてしまうのではないかという噂もある。狙っているのはバルセロナだ。
アロンソの契約は2021年まであるため、チェルシーが今夏何らかの行動を起こす必要はない。
しかしアロンソの父はバルセロナでプレーした経験を持っており、スペインに戻ってビッグクラブに所属することは、彼の関心を惹く可能性がある。
ダヴィド・ルイス
チェルシーでの未来が見えなくなっているもうひとりの選手は、ダヴィド・ルイスである。彼にとってはとても荒いシーズンになった。
2年前にPSGからわざわざ買い戻された彼であるが、今季は出場機会が減少しており、怪我にも苦しめられている。
彼も契約は2019年までであり、今夏を逃すと大きな移籍金に変えることはほぼ不可能になる。
アントニオ・コンテ監督がどうなるかにもよるだろうが、ともかく彼を買いたいというクラブにとっては大きなチャンスだ。まだ30歳であり、他の者にはない個性がある。
セスク・ファブレガス
今シーズン、セスクはアントニオ・コンテ監督によって多くのチャンスを与えられることになった。しかし、彼が求めていたような戦いができたわけではなかった。
30歳になった彼の契約も2019年夏までとなっており、今夏は別のクラブに移籍するかどうかを決定しなければならない時だ。
セスクはチェルシーとの間で大きな契約を結びたいと考えているだろう。ただ、そこまでの条件は引き出せそうにはない。
そうなれば、イタリアのクラブなどによるオファーが彼を魅了する可能性があるだろう。
エデン・アザール
彼はもちろん大物だ。チェルシーが、契約満了に近づいているスター選手たちをキープできるかどうかは、結局アザールの判断次第になりそうだ。彼が抜けたら、クラブの「野心」が疑われてしまうだろう。
そういう意味ではベルギー代表の彼にとっても、チェルシーにとっても、今夏は大きなマーケットになる。
来季チェルシーは優勝を目指すかどうか。アザールは再び最高の戦いをしたいと考えているはずだ。
しかしクラブは今季野心の欠如を見せているし、欧州の舞台ではこの数年活躍できずにいる。
もしレアル・マドリーが彼の獲得に動けば、アザールにとっては野心を果たすための手段になるだろう。
チェルシーにとっては、「本気度」を彼に確信させなければいけない夏になるだろう。いずれにせよ今夏はお金を使う必要がある。