新年度、新学期到来!家族の安否や見守り確認、最新アプリやツールの検討を♪ アナログなやり方も忘れずにね♪

いよいよ新学期!(Photo AC)

各地で桜も開花して、新学期、新年度シーズンの到来ですね♪新しくスマホや携帯を家族に購入したり、新しい場所に異動したなんて方におすすめの、普段から役立つ安否確認できるアプリをご紹介いたします。

防災講座を実施していても家族の安否は最も関心の高い事項です。家族が守れない人に組織は守れないですからね!まずはこちら♪

 

『Life360』

ハリケーン カトリーナでの安否確認の必要性から広がったアプリということや、東日本大震災時も家族の位置情報確認に役立っていたという経緯から、防災関係の方はすでに家族とご利用の方も多いかも。最大の特徴は、家族全員の居場所が地図上で視覚的にすぐ確認できるとことです。

 

電車や車に乗って移動している時などは、早いスピードで家族のアイコンが移動するので、見ていて面白いです。ハリーポッターの「忍びの地図」が、魔法を使わずとも手に入れられるのか!って感じです。

さらに、こどもの見守りとしてありがたいのは、任意の地点を登録しておくと、到着や出発の際に、グループ登録している家族全員にポップアップで通知がはいるのです。

学校や塾、職場、買い物先などの到着出発を教えてくれるだけでなく、電車からバスの乗り換え地点や自宅からあと数キロという場所も登録することができます。グループで2箇所までの地点登録だと無料で、それ以上は有料になります(360円/月 ※ただし契約条件により変更あり)。

グループの人数には制限がないので、家族が多い場合には、1人だけを見守るキッズ携帯と違い、全員の行動が一瞬で把握できる利点があります。遠く離れた親も同じグループとして同時に把握したり、別グループにして見守りが可能です。

私もこのアプリのおかげで、こどもが遅く帰宅する際、まだ学校にいて、何か用事があるのだなとわかるので、気をもむ事が減りました。災害時も学校で被災したのかそれ以外で、心配することが異なりますよね。ポップアップ通知で災害前の居場所がわかるので、災害時機能しなくても家族の状況をイメージできるのがありがたいです。(※ただし、タイムラグが生じる可能性もあり、あくまで目安です)

また、避難所や避難場所などを設定しておくと、津波の際、高台の避難場所に逃げられたかどうかなど、家族のスマホの電源さえ入っていれば、いま、どの場所にいるのかわかります。

私立の小中学校の講演で、保護者の方の質問が最も多いのが通学途中で災害にあった場合どうするのかという事です。通学距離が長い事が多いですから。いつもまめに連絡してくれるわけではないお子さんが、いま、どこにいるかがわかる事は、災害時はもちろん普段でも安心材料になります。

安全運転をレビューするアプリや、災害時だけ居場所が分かるサービスも

有料版では他にも、安全運転レビューという機能があります(450円/月)。運転終了後にルート、最高速度やさらに急加速・急ブレーキ・携帯電話の使用の事例を地図上に表示してくれます。親世代の運転が心配になり、そろそろ免許返納かなと思ったら、利用してデータを用いて話し合いができるということですね。

 

またこのアプリは位置情報を常時発信しているのに、バッテリーの消費が少ないのがありがたいです。バッテリーの減りが早いと災害時使えませんから。常時取得で3%未満とのこと。共有しているアプリのバッテリーの低下も教えてくれます。

 

さらに、緊急時の連絡手段として、緊急通知機能もついています。

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とはいえ、常時居場所が解るのは家族でもちょっとという事もありますよね。こどもが社会人になったとか、大学生にもなれば、親には居場所は教えてくれないということのほうが多くなります。夫婦間や別居の親戚間でも、いつもは嫌だけど災害時には居場所を知りたいという事はあります。

そんな時には、地震が発生した時のみ居場所がわかる『COCODAYO』アプリ。

『COCODAYO』

 

 
平時では家族の居場所は非公開になります。

 

地震の時だけ居場所を表示するので、個人のプライバシーを大切にするアプリとなっています。

 

震度5以上では住所表示がより詳しくなります。

 

日常で使わないといざというとき使えるか心配?と思われるかもしれませんが、震度2程度の地震は各地で起こっているので、日常から練習はできます。

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料金は 4人登録の場合、月額360円です(支払いは1人のみ)。地震の際には、もっとも頼れる感のあるアプリです。

Googleマップで無料で位置情報を共有

Googleマップでの位置情報共有という手法もあります。常時接続だとバッテリーの低下が心配ですが、この1時間だけ位置情報を共有という具合に時間設定もできます。こちらは無料です。

 Googleマップを開いて左上をクリックすると

 

現在地の共有というのをクリック。

 

共有時間の設定や共有する人を選ぶことができます。

 

また、こどものスマホ依存防止とこどもの位置情報がわかるアプリとして『まもるぞう2』があります。スマホ依存を防止しながら位置がわかるというのが面白くもあります。月額料金も150円(フィルタリング機能利用時のみ)と利用しやすい価格です。

『まもるぞう2』

http://www.mamoruzou.net

 ゲームアプリなどの利用状況を見える化してくれるので、約束の時間を守っているか、話し合いの材料になります。

 

フィルタリングを利用できる機器は現在Androidのみで、この機能を利用すると月額150円です。

 

日常使いとして、外出帰宅通知があります。

 

この、『まもるぞう』、『2』になった時に防災機能が削除されてしまいました。それが、残念。『1』の時は、避難所情報、避難場所の標高の色分け表示、災害時の安否確認機能もありました。普段使いのものに、いつもは使わないけど、いざという時役立つ情報が入っているというコンセプトが好きだったので、個人的には復活してほしいのです♪

アプリという形ではなく、位置情報を知りたい時は

『iPhoneを探す』や『Androidデバイスマネージャー』で追跡は可能です。iPhoneだけではなくAndroidでも、登録しているGoogleアカウントとパスワードを使って端末を探せるようになっています。

https://support.google.com/accounts/answer/3265955?hl=ja

スマホ使用にはまだ早いというキッズには、キッズ携帯のGPSによる見守り機能を使う方法があります。

docomo「イマドコサーチでできること」 https://www.nttdocomo.co.jp/service/imadoco/about/index.html

 こどもの位置情報がわかるだけでなく、防犯ブザーもついていてランドセルにつけやすい形になっています。キャリアによって機能が異なっているのでよく確認してみてください。電源が入っていなくても相手側に通知できたり、公園で遊んでいて、親の指定する範囲を離れたらお知らせする機能があったり、車や電車など速度のあるもので移動した場合お知らせメールが入るものがあるなど微妙にサービスが違います。料金も違います。

ソフトバンク『みまもりGPSアプリ』https://www.softbank.jp/mobile/products/keitai/mimamori-keitai4/

docomo 『イマドコサーチ』
基本料金 540円+月額使用料 216円 サーチ1回5円

au  『いますぐサーチ』
基本料金 802円(無料キャンペーンあり)+EZ-WIN 324円+安心ナビ 324円スマートパス会員無料サーチ(パケット定額でなければ1回3円)

ソフトバンク『みまもりGPSアプリ』
基本料金 529円+位置ナビ 月額212円+web使用料 月額324円 サーチ1回5円

(※上記の価格表記は全て税込みです)

上記サービスはキッズ携帯を利用しなくてもGPSつき携帯やスマホを見守られる人が使用していれば利用できる可能性があります。その場合、キッズ携帯を使わなくても高齢者対象に使うことができます。

スマホや携帯がない場合でも、SuicaやPASMOなど交通機関系カードの改札利用で、メールが入るサービスもあります。(有料500円/月のパターンが多いです)
 

JR東日本 子ども見守りサービス『まもレール』

東急『エキッズ』 http://www.tokyu.com/shopdetail/000000000070/

学校やPTAが契約して、門を通過すればお知らせしてくれるサービスを導入している所もあります。私立校だけではなく、公立校でも導入が増えています。

阪急阪神のあんしんサービス『ミマモルメ』 http://www.hanshin-anshin.jp/tougekou/

ということで、日常から使えて災害時にも役立つ、さまざまな安否確認・見守りサービスを紹介いたしました。

ツールも進化してサービスの数も増えています。新学期、新年度にむけ、新しい情報をもとに、家族の安否確認を再考していただければと思います。

そして、これら便利ツールが災害時、必ず機能するわけではありません。想定外が起こるのが災害というものですから。ですので、原始的ですが、災害別に まちあわせ場所(含む自宅)を3カ所以上話し合って決める・・という地味な作業もお忘れなく!

みなさまの新学期、新年度が安心なものとなりますように♪

(※編集部注)上記すべての情報の︎料金は変更になっている可能性があります。ご確認のうえご契約をお願いいたします。

(※編集部注) 金額表記を一部修正いたしました。(2018年4月10日)

(了)

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