ジェイテクト、鉄鋼設備向けオイルエアシステムを改良

 ジェイテクトは29日、鉄鋼設備の給油に使われるオイルエア潤滑システムの改良版を4月に発売すると発表した。鉄鋼メーカーや設備メーカーへ提案し年間2億円の販売を目指す。

 ジェイテクトは1994年から同システムを量産しており、今回の新型機はオイルを配分する「ディストリビュータ」を従来の4分配から6分配へと増やした。これにより複数の設備へオイルを供給する配管を効率化・簡素化できる。

 オイルエアによる潤滑システムは、油滴を圧縮空気で波状に搬送するため、軸受内に異物が混入しにくい。連続鋳造機ではグリース潤滑システムより軸受の摩耗を大幅に低減でき、圧延機ではオイルミスト潤滑より消費量を3分の1に減らせるメリットがある。

 オイルエア潤滑システムのディストリビュータで分配を増やすには圧力を一定に保つ設計など高い技術が求められる。ジェイテクトは今後、9配分へとさらに増やす製品も開発していく予定。

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