【戦評】キャラウェイ新監督率いるメッツが快勝スタート

【カージナルス4-9メッツ】@シティ・フィールド

今季からメッツの監督に就任したミッキー・キャラウェイが初戦を白星で飾った。8番に投手を入れ、9番に有望株のアメッド・ロサリオを置いた打線が見事に機能。3対3の同点で迎えた5回裏に、打者10人を送り込む猛攻で一挙に5点を奪って勝ち越しに成功し、試合の行方を決定づけた。

カルロス・マルティネスとノア・シンダーガードという、両軍が誇る剛腕同士の先発で始まったこの試合。メッツは初回に2つの四死球と一塁手のホゼ・マルティネスのエラーで1点を先制したが、2回表にシンダーガードがヤディアー・モリーナに左翼ポール直撃のツーランを浴び、1点を追う展開となった。

しかし、直後の2回裏、二死一塁からロサリオがヒットを放ってチャンスを広げ、二死満塁となったところでヨエニス・セスペデスがレフト前へ2点タイムリーを放って逆転に成功。3対3の同点で迎えた5回裏には、カージナルスの3投手に4本のタイムリーを浴びせ、大量5点を勝ち越した。

先発のシンダーガードは2本塁打を含む6安打を浴びて4失点とやや精彩を欠いたものの、6イニングで10奪三振をマーク。6四球と1死球で自滅したC.マルティネスとは対照的に、四球を1つも与えず、しっかり試合を作った。

7回以降はロバート・グセルマン、アンソニー・スウォーザック、ジューリス・ファミリアの3投手がそれぞれ1イニングを無失点に抑え、キャラウェイの監督デビュー戦は9対4で快勝。2安打を放ったロサリオがいずれもセスペデスのタイムリーで生還するなど、キャラウェイの狙いが見事にハマった試合だった。

キャラウェイは「スプリング・トレーニングで(8番・投手を)試してみて、上手くいくとわかっていたよ」と采配的中にご満悦。「7番・捕手」でスタメン起用したケビン・プラウェッキーが2安打1打点の活躍を見せるなど、選手起用がことごとくハマった。一方、カージナルスはモリーナが球団タイ記録となる通算4本目の開幕戦アーチを放ったものの、勝利にはつながらなかった。

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