【戦評】8回裏に大量6得点 レイズが見事な逆転勝利!

【レッドソックス4-6レイズ】@トロピカーナ・フィールド

「クリス・セールを相手に4点をリードされた状態だったんだから、試合を諦めるのは簡単なことだった。でも選手たちは諦めていなかったね」とケビン・キャッシュ監督が話したように、レイズ打線が試合終盤に勝負強さを発揮し、見事な逆転勝利を収めた。

試合中盤までは完全にレッドソックスのペースだった。2回表にエドゥアルド・ヌニェスのランニング本塁打などで3点を先制し、開幕投手のセールは6イニングを投げて被安打1、奪三振9、無失点の快投。7回表にはラファエル・ディバースのタイムリー二塁打でリードを4点に広げ、試合は決まったかに思われた。

ところが8回裏、3番手として登板したジョー・ケリーの制球が定まらない。レイズは先頭のダニエル・ロバートソンが四球を選んで出塁し、一死後にマット・ダフィーのタイムリー二塁打でまず1点。ケビン・キアマイアーとカルロス・ゴメスが四球を選んで一死満塁となり、レッドソックスはケリーを諦めてカーソン・スミスへスイッチした。しかし、スミスもピリッとせず、ブラッド・ミラーが押し出し四球を選んで2点差。そして二死後、新加入のディナード・スパンにライトオーバーの3点タイムリー三塁打が飛び出し、一気に試合をひっくり返した。

逆転した直後にアデイニー・エチャバリアのタイムリー内野安打でリードを2点に広げたレイズは、9回表のマウンドに昨季のセーブ王、アレックス・コロメイを投入。二死からヌニェスに二塁打を許したものの、ジャッキー・ブラッドリーJr.を二塁ゴロに抑えて大逆転劇を締めくくった。

途中出場で押し出し四球を選んだミラーは「(スパンは)難しい球をよく見極めていた。フルカウントになったから、走者がスタートを切ることができたんだ」とスパンの粘りを勝因に挙げた。スパンは「満塁だったから(スミスは)ストライクを投げる必要があった。準備はできていたし、打球をフェアゾーンに飛ばすことができて良かったよ」と殊勲の一打を振り返った。

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