【戦評】サヨナラのピンチを凌いだブリュワーズが延長戦を制す

【ブリュワーズ2-1パドレス(延長12回)】@ペトコ・パーク

9回裏二死の土壇場でフレディ・ギャルビスに同点タイムリーが飛び出し、ブリュワーズ対パドレスの開幕戦は延長戦に突入。ブリュワーズは延長11回裏に一死満塁の大ピンチを迎えたものの、このピンチを併殺打で見事に切り抜け、延長12回表二死走者なしからの連打で勝ち越しに成功して開幕戦を白星で飾った。

9回以降の流れを考えれば、試合は完全にパドレスが優勢だった。9回裏にブリュワーズの守護神、コリー・クネーベルからギャルビスが同点タイムリーを放ち、11回裏には一死走者なしから四球、ヒット、敬遠で満塁の大チャンス。しかし、ここでチェイス・ヘッドリーの打球が三塁のトラビス・ショウの正面を突き、ボールが5-2-3とわたって併殺が成立。結果的にこのプレイが試合のターニングポイントとなった。

大ピンチを凌いだ直後の延長12回表、ブリュワーズは先頭のドミンゴ・サンタナがヒットで出塁するも、続くマニー・ピーニャが併殺打に倒れて二死走者なし。ところが、代打で登場した崔志萬(チェ・ジマン)がライトへの二塁打を放って再びチャンスを作り、ここでオーランド・アルシアにタイムリーが飛び出して勝ち越しに成功した。

延長12回裏は2イニングを無失点に抑える力投を見せたジェレミー・ジェフレスに代わってジェイコブ・バーンズがマウンドに上がり、ギャルビス、オースティン・ヘッジス、コリー・スパンジェンバーグから圧巻の三者連続三振。力強い見事なピッチングで延長12回までもつれた熱戦を締めくくった。

接戦を制したブリュワーズのクレイグ・カウンセル監督は「今日は投手陣が本当によく頑張ってくれた」と語り、6回無失点の好投を見せたチェイス・アンダーソンを筆頭とする投手陣の活躍を称賛。「コリー(・クネーベル)は良い球を投げていたと思うよ」とセーブに失敗した守護神を気遣うことも忘れなかった。

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