緑満載の公園誕生へ 横浜の鶴見工高跡地に整備

 2011年に閉校した横浜市立鶴見工業高校跡地(鶴見区下野谷町)の一角に4月1日、「下野谷町(したのやちょう)三丁目公園」が開園する。市の横浜みどりアップ計画に位置付けた「公有地化によるシンボル的な緑の創出事業」で整備した初めての公園で、緑被率の低い同区に貴重な緑化地帯が誕生する。

 同事業は緑の少ない区を対象に、多くの市民の目に触れる場所で、土地利用転換などの機会をとらえて用地を確保して緑を増やし、街の魅力づくりにつなげるもの。同公園はJR鶴見線鶴見小野駅近くにあり、面積約2800平方メートルのうち緑化面積は、約30%とされる通常の公園を大きく上回る50%を充てた。

 植栽帯には区の木サルスベリのほか、オオシマザクラやハナミズキ、イロハモミジなど四季を通じて楽しめる樹木や草花を植え、健康遊具なども設置した。

 公園周辺は木造住宅の密集地であることから、災害時に緊急車両が通行できる園路や、テントとしても活用できる防災パーゴラ、台座を外すとかまどになるベンチも整備し、防災性の向上も図る。

 林文子市長は「通常の公園より多くの植栽帯を設け、防災機能も備えた。市民にご満足いたただけるのではないか」と話している。

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