ロッテ延長12回の死闘も開幕白星ならず 指揮官「序盤で点が取れなかった」

ロッテ・井口資仁【写真:荒川祐史】

ルーキー藤岡裕は猛打賞など敗戦の中にも手応え

 新監督の初陣開幕初勝利はならなかった。ロッテは30日、本拠地で楽天を迎えた今季開幕戦で、2-2の延長12回に益田が2死から連続四球でピンチを招き、藤田に右前決勝打を許した。井口監督は「前半チャンスがありながら点が取れなかった。序盤でクリーンアップで点が取れなかった」と拙攻を悔やんだ。

 初回に荻野とルーキー藤岡裕の連続二塁打で無死二、三塁としたが、中村は二ゴロ、井上は一邪飛、鈴木は空振り三振と則本に牛耳られた。エース涌井が7回まで楽天打線に得点を許さず、5回にようやく中村が左中間に先制三塁打を放って均衡を破ったが、8回から涌井をリリーフしたシェッパーズが虎の子の1点を守れず、銀次に逆転の長打。9回に鈴木が起死回生の同点打も放つも、継投がはまらなかった。

 井口監督が「(猛打賞のルーキー)藤岡裕はオープン戦でやっていた通りの結果を出してくれた。足もしっかり使って三塁打にした」と話す通り、走塁面の意識改革は進んでいる。角中が骨折で長期離脱が避けられなくなり、開幕からいきなり厳しいチーム状況となる一方で、「(リリーフは)3人でピシャリと終われない」と、救援の課題解消が急務になった。

(Full-Count編集部)

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