ミニ江ノ電が快走 極楽寺駅周辺を再現

 鎌倉市中央図書館(同市御成町)で江ノ電のジオラマが展示され、人気を集めている。江ノ電が走る風景を写した明治~昭和期の写真も並ぶ。4月8日まで。

 ジオラマは縮尺150分の1で、幅1・6メートル、奥行き91センチ。「タンコロ」という愛称で親しまれた単行電車が走る。多い日は100人ほどが訪れ、精巧な作りに目を見張る。

 市立稲村ケ崎小学校の教員だった小林進さん(65)が極楽寺駅周辺を再現してほしいと、愛好家の釣巻崇さんに制作を依頼。3カ月かけて1980年当時の街並みを作り上げた。

 併せて展示されている写真12枚は図書館の所蔵。1907(明治40)年に稲村ガ崎を走る車両を収めた貴重な一枚も並ぶ。小林さんは「ジオラマは写真や資料を基に忠実に再現されている。当時の風景を感じてほしい」と話す。

 ジオラマでタンコロが走るのは4月1日と8日の午後2~3時。問い合わせは、同図書館電話0467(25)2611。

 

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