区の花ヤマユリ 親子ら栽培学ぶ

 川崎市麻生区の「区の花」ヤマユリの苗を育てる講座が30日、同区役所で開かれ、35人ほどがベテランの愛好者から栽培の方法を学んだ。

 区内で活動するグループ「麻生ヤマユリ植栽普及会」が主催し、会員が講師となって、種から育てた実生(みしょう)苗のポットを参加者に配り、水やりや植え替えの方法などを伝授した。

 高橋雄介会長(73)は、「実生の苗から花が咲くのは、3年目以降の長丁場。東京五輪がある2020年の開花を目標に育ててほしい」と呼び掛けた。区内から母親と参加した小学1年生の浅野南美(みなみみ)さん(7)は、「がんばって育てたい」と話していた。

 かつて麻生区内にはヤマユリが自生し、百合丘の地名の由来になったともいわれる。区政30周年の12年に区の花として制定され、同会が区内で植栽活動を行っている。

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