「やまと豚」 安全お墨付き 家畜・畜産部門初のJGAP認証 平塚市

認証第1号の大平牧場の様子(提供写真)

 銘柄豚肉「やまと豚」の生産・販売などを手掛ける(株)フリーデン(森延孝社長)が、東北と北関東に構える6農場で食品の安全や環境保全に取り組んでいるとして、(公社)中央畜産会から「JGAP農場」の認証を受けた。養豚部門での認証は同社が初めて。

 「JGAP」は、青果物や穀物など農産物の安全性向上などを目指して農水省が推進する農業生産工程管理の手法。2020年の東京五輪・パラリンピックでは、認証取得が選手村への食材提供基準になっており、「食の安全」を示す新しい付加価値として小売業界でも注目されている。

 認証を受けるには注射針や使用薬剤、検査等の管理手順のマニュアルを定めて記録に残し、病気の早期発見と治療ができる仕組みを確立するなど、農場管理に関する100を超えるチェック項目の審査がある。

 同社の大平牧場(群馬県)が昨年8月に家畜・畜産部門でJGAP認証第1号を取得し、岩手県や秋田県に構える残り5農場で審査を実施。2月28日に年間27万頭の「やまと豚」を生産するすべての農場で認証を受けた。

 同社生産企画室次長の八日市屋敏之さんは「消費者や食品事業者の皆様に、より安全で安心な豚肉をご提供できるよう努めてまいります」と話していた。

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